大嶽山交流広場 備忘録 2017.11.25

murashi

2017年11月27日 19:26

餅男さん 今週もよろしくお願いします。
てなわけで 相棒のオーリス餅男さんに、ぎゅうぎゅうと荷物を詰めて、本日向かうは 以前下見した大嶽山交流広場!

実は先週、手作りタープしようぜということで、ブルーシート! と、コールマンの180㎝ポールを購入していたのだ!
それから、寒さでも点火するガスバーナー。これはネットで購入した。2000円くらい。
おや…貧乏キャンプなのにどんどん買ってる…
とはいえ、これからのシーズンいかに貧乏でも、快適に過ごすのがキャンプを楽しく続ける為にも必要なので仕方ない。これは必需品である。

それから今週は薪も買ってみたのだ。
焚き火が大好きなので、試してみなくては。

スーパーでいつもの買い出し。
しかし今日はいつもと違う食材を買う。
ししゃもの丸干しと、汁物にする どんこ。
今日は魚で攻めたい。でもソーセージは買う。
というわけで、酒はビールの他にパックの小さい日本酒を2つ。これを燗にして飲むつもりである。ししゃもと一緒にやるのが楽しみすぎる。
どんこ汁のために、豆腐といつもの洗わないで使えるカット野菜を買う。もはや鍋ですな。
今回は調理用の鍋もアウトドア仕様の物を持参した。これは相棒の父から譲り受けたもので、軽く、きちんと柄が仕舞えて、マトリョーシカ方式に小さいのも入っている。同じく柄が畳めるオタマもついている。今回は小さいのは要らないので、中ぐらいのとオタマを持って行く。これで多少荷物がスッキリする。

下見のかいがあり、難なく到着する。
前日に問い合わせ済だが、やはり誰もいないのだった。


綺麗に均されたサイト。選択の自由が素晴らしい。

さて、先にブルーシートタープを…
ポールがない。?!
忘れてきてしまった。
そして相棒の鬱が発症する。別にいいだろう、と思えないらしい。わたくしとて無念であるし、出がけに確認はしたつもりだったが、すぐに車を出さなければならないという焦りの中で置き去りにしてしまったのだ。ああ可哀想なポール。我々の所持品で購入したものの中では唯一のコールマン!
戻るにも片道2時間はさすがにあり得ぬ。

やむなし。
諦めて、テントをさっさと設営する。
しばし場所も悩む。
炊事棟傍の、このコンクリートの壁の、上部手すりにロープを巻きつければポール代わりになるのでは?試してみるも、排水溝の近くでもありジメジメしている。ハマったら嫌なので、やめにする。


見晴らしの良い、やはり木の近くに設営しよう。

設営を終え、薪で早速焚き火を。
炊事棟の竃に、何やら鉄製の丈夫な台がある。これをお借りして、焚き火台と成す。



これは素晴らしい。10代の頃ならば窃盗してしまったのではないかと思うほど欲しい。
もちろん三十路を越えた我々は、そんなことはしない。またここに来て、これを使わせて貰おう。
薪による素晴らしい炎を見ているうち、相棒の心も落ち着く。


では調理を開始しよう。
さてここで新参者ガスバーナーの出番である。
今まで室内用のデカいガスコンロを使用していたが、このガスバーナーは小さく畳めるうえに、更に火の勢いが素晴らしい。きちんとアウトドア用って書いてあるもの。いやぁストレスフリーですなぁ。もはやすべてを炭火で作る云々は消え失せる。やはり調理段階から炭火というのはまだまだ我々には難しい。
相棒父のコンパクト鍋にどんこ、カット野菜、生姜みじん切り、日本酒、塩少々、水をドバドバ入れて火にかける。煮え出したところに箸で適当に分断した豆腐を入れ、また煮る。グツグツいったら味噌で味をつけて終わり。最後に七味をこれでもかとかける。今回は調理はこれだけで、あとは焼き物しかしない。
味見をする。美味い。相棒にも味見をさせる。全然臭くないやんけ!美味いやんけ!という。確かにどんこパックをあけたとき、やはり生臭かった。それは仕方のないことで、火を通して、日本酒と生姜を入れてしまえば大抵のことは大丈夫だ。本来ならササッと水で洗うと尚良い。けどめんどくさい。我々だけで食べるから良いのである。そもそもどんこはそこまでクセのない美味しい奴だ。




薪を使用したことで、炭火が立派に出来上がった。これでもってしてバーベキュー台に何個か移し、網焼きも開始する。
ソーセージはいつもより安価のもの。
しかし火の通りがやたらに良く、美味い。
ビールが進む。
相棒は飯盒にとりかかる。回を重ねるごとに、白飯の炊き具合が上達しているのだ。今回も期待。


ソーセージー!

今日は、ブルーシートをテントの下にも敷いた。銀の安いテントシートの下に、さらにブルーシートを広げる。

こうすることで、地べたにも座れるし、荷物も気兼ねなく置ける。地べたなんぞ寒かろうと思ったが、意外と夜まで平気だった。
鬼のように防寒したのである。
もう何枚重ねたのかも数えたくないほどである。靴下も二枚履き、靴下と靴下の間にカイロを入れる。

不思議と今までキャンプした中で、最も寒くなかった。防寒の力と、風がなく、静穏だったからであろう。


キャンプをする中で、一番好きな瞬間がある。

設営が終わり、炭火を起こし、焚き火を見つつ、一通り食べて、ほっとする瞬間。落ち着く時である。この時に、ああ今回もいいな、また来ようと感じる。

あとはゆっくりと酒を飲む。
日本酒は失敗した。
お猪口くらい持ってくればよかった。ステンレスのマグカップでは趣がないし、相棒父プレゼンツの軽量ミニやかんに入れて加熱したのだが、様子が全然分からず、気づいたらかなりのとびきり燗になっていた。それをステンレスマグに入れると熱い上にぶっ飛んでいるであろうアルコール分が鼻を直撃してくる。
もっと美味しく飲めただろうに勿体無いことをした。まぁ紙パックの安い安い酒なんだけども。
まぁ良い。ししゃもを網に乗せる。
飯盒飯も炊けたようだ。今回の出来、素晴らしい。軽くお焦げが出来、硬さもちょうど良い。香りがいい。そろそろししゃもも焼ける。

ししゃもさん 美味しい。
これは…
何たる美味さであろうか。
ジューシィである。

日本酒に合うし、白飯に合う。
酒も進み、腹もくちくなる。
するとおもむろに、街中に 遠き山に日はおちて が流れる。防災無線だ。時間を見ると21:00だった。
そして近くから鐘の音が響く。
にわかに驚く。チキンなのでビビったのだ。
その旨相棒に伝えると、相棒「そう?いい音だと思うけど」
ああ、今夜も軽く酩酊し、眠る時間となった。

翌朝は霧後好天だった。



炭火を少しだけおこす。
新ガスバーナーで早速コーヒーを入れる。キャンプの楽しみの7分の1はこれだ。と言いつつインスタントコーヒーである。
これを飲んだあと、昨晩の汁の残りを温め、買っていた市販のパンを炭火で温めて食らう。ビールを一本だけ残していた。この時の為である!相棒は運転なので飲まないから、悪いと思いつつ、飲め飲めと言ってくれるのでお言葉に甘えた。

あまりにいい天気だったので、ついでにテントを干してゆく。見ると、サイトのすぐ下でゲートボールに興じるお爺さんの姿。平和である。

撤収。この時ほど清々しく、寂しい気持ちになることはない。我々のゴミは勿論、他のゴミもないかを見て回った。
すぐ近くに、観音堂がある。せっかくなのでお参りして帰った。なかなか立派なところで、社がいくつかある。紅葉もいい塩梅。なんということか。こういう時に限ってiPhoneを忘れ、画像を撮っていない。
お世話になったお礼と、この土地の平穏を祈る。普段神なんてと思ったりしてても、急に信心深くなる。ただ、山や海や、自然の神というのはやはり畏れ多いのだ。
大きな鐘がある。昨晩の鐘の音はこれだった。もう怖くない。

なんだか珍しく湿っぽいシメとなったが、たまにはいいもんである。

もうすぐ12月。いよいよ冬キャンプと呼んでいい季節になる。さぁどんな場所が、我々を待つのだろう。


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