加護坊山 備忘録 2017.11.3
遂に初キャンプの時が来た。
午前中にシャワーも浴び、家を出る。途中で軽い昼飯を取り、行く途中のスーパーで買い出し。5000円を握りしめ、これで今日明日は過ごす と決める。結構な金額だから、余るだろうと思っていたが、余らなかった。
驚いたことに、食料が4000円を優に超えてきた。何せ酒も買うし、ついつい炭火で焼くならばと美味しそうなソーセージを2パックも選んだし、野菜なんかも適当にゴロゴロと選んだし、嗜好品も買う。こういう嗜好品ほど積もれば金額か増していくのだが、仕方ない。楽しみのひとつなのだから。

愛車 餅男くん(右)。こいつにすべて詰め込む。ちなみにここは関係ない福島県の画。
目的地である加護坊山の受付は、キャンプ場近くの「四季彩館」というレストランで行う由。カーナビが違う位置を示すので、付近ではナビを切れとのHPによる情報。若干の不安はあったものの、本当だった。
iPhoneのマップで辿り着く。
うむ、iPhoneで天気などを確認していると、現在地の地名がチラチラ変わる。
大崎市は田尻になったり、美里町になったり。挙げ句の果てに圏外になった。圏外の文字に懐かしさを覚える。
そして初キャンプの地、加護坊山!!!

四季彩館でサクサクと受付を済ませて、サイトを眺めると、なるほど斜面だ!
しかも想像以上に斜面だ!
サイト入口に巨大なすべり台がある。可愛らしい子供達がキャアキャア言いながら何度も滑っている。ここは家族が遊びに来るのに良いらしい。斜面を利用してダンボールソリ遊びも出来る。今のような季節なら、夕方までは暖かいからね。
天候にはかなり恵まれているし、1組だけがタープを張っている。
これはいいかもしれない。水場の隣に竃もある。駐車場からサイトまでさして離れていない。駐車場の中にトイレはある。
おもむろにトイレチェック。
なるほど、山なわけだし、壁中はては便器の中まで虫まみれである。とはいえ、水洗だし比較的綺麗だと思われる。いや、平均が分からないのであくまで主観。懸念すべきは、この便器にいる虫たちを、用足しした後に流してしまうことによる罪悪感。とはいえ、皆さんをどかしてから用足しは出来ないので、流してしまうことになっても仕方ない、それは事故だ。後の視察を考えれば、ここなど本当に綺麗なレベル。予備の紙もあるし。
駐車場から荷物を出し、少しの斜面を下りる。なるべく平らなところを探して、テント設営である!設営は2回目ということもあり、やはり20分とかからず出来た。ふと眺めると、我々の設営したテントサイトの奥はもう林である。幾らか熊という文字がよぎったが、まぁもう諦める。
風も少なく、キャンプ日和ではないか。
それどころかこの日は陽射しが強くて、夏の如き暑さだった。クーラーボックスからやおらバドワイザーを取り出す。相棒は鬱状態になってからは飲まない。だけどもこの日ばかりは少しばかり飲みたい気持ちになったようだ。もはや暑くて半袖になる相棒。彼の中に夏が来たのだ!
一口二口やって、よく売ってるカレーパンをつまみにバドワイザーをやる。

これが800円の長ベンチ!正式名称はわからぬ。
音楽をかけながら、我々のサイトを整える。
気持ちよくなり、長ベンチの椅子で寝転がり空を眺めると、気候は暑くても、なるほど高い秋の空である。
気づくと、小高くなっている駐車場横の場所に、一人のソロキャンパーが幕営しているようだ。無線か何かで喋っている。少し心強い。
相棒はせっせと小枝やら石を集めて、炭火をおこしている。一人ゴロゴロしていてすまなく思う。
では夕飯の準備でもするか。16:00過ぎではあるがどれほどで煮えるかも分からない。
メニューは、豚タン、ソーセージ、玉ねぎ、エリンギの網焼き。飯盒で炊く白飯。
ソーセージ、玉ねぎ、ジャガイモ、エリンギをぶち込み、塩と水とバターで煮るスープ。食材がほぼ被るのは仕方ない。贅沢は言っていられない。
網焼きはメインなので後回しにして、まずはスープを順調についた火で煮てゆく。
しかしながら煮えない。
いかんせん、火はついても火力が弱い。
いつまで経ってもぬるいのだった。業を煮やして、ガスコンロも持ってきていたので、それで煮ちまうか?と提案するも、相棒は頑なに炭火で煮たいという。網焼きは炭火がいいかもしれないが、鍋で煮るのはガスでも良いのでは?と諭すも頑なである。仕方ない。
炭火をおこしたのは奴だ。
味見をしつつ、空腹が限界に来た。相棒は飯も炊きたいという。志半ばで、スープをコンロに切り替えると、すぐ煮立った。
飯盒の脇でソーセージや野菜を炙り始める。
気づけば暗くなり始めていた。
ポツポツと星も見え始める。
んん?!満月だ。
ムーライトが強すぎて、星々が見えづらい。
まぁ、美しいからこれも良しとしようか。
サイモン&ガーファンクルなどを聴きながら夕餉は進む。既に赤ワインをあけた。
さすがに11月の宮城県は、日が暮れれば冷えこむ。ビールは進まない。
まだまだ軟弱者なのだ。
しかし炭火で焼いたソーセージのうまいことうまいこと!!ビールは進まないがもっと酒を欲する味である。飯盒で炊いた飯も、放置時間が足らずかなり柔らかいが美味い。

実に寒そうである。それにしても雑な加工だ。人柄が表れる。
ふと気づく。暗いぞ…?
一応ランタンはあるのだ。しかしながら、安価な雑貨屋などで見た目で買ったような可愛らしいやつである。そもそも、キャンプ用に買ったものではない。
テント内で実験したところ意外と明るいので持って来たが、それはあくまで狭い空間を反射してのことだった。
どんどん暗くなる。もはや、豚タンが焼けているのかどうかも分からない。まぁソーセージは生焼けでも、玉ねぎが生焼けでもいいが豚はいかん。しかし見えない。やむを得ず、iPhoneのライトで照らす。凄い!ランタンより明るいぜ!ちなみに、エリンギの半生も美味しくない。これもいかん。
サイモン&ガーファンクルはこのiPhoneから流れるし、相棒のガラケーはライトも豆電球だからアテにならず、ぐんぐんiPhoneの電池残量ばかり減る。これはいかん。
次はランタンを買わなければいかんのだ。
焚き火は美しい。しかしながら我々の購入したバーベキューコンロはかなりミニマムだった。
これも購入の検討が必要か。
22:00。テントに引きこもり、スナック菓子を喰らい、ワインを少しずつ飲む。酔わない。もはや一人で飲んでいるが、寒いのと緊張感で酔わない。
歯ブラシをして寝ようとすると、若者男女数人が車か何かで到着し、滑り台で遊んでいる。楽しそうな笑い声が響く。滑り台はローラーがついてるタイプで、滑るとガラガラガラガラー!!!と鳴り響く。無理矢理眠ろうとする。相棒は、あれは、本当に人の声だったのか…?とか言い始める。そういうの、やめろ。無理矢理寝る。
明け方は気持ちが良かった。
ふとテントから斜面の上を眺めるとソロキャンパーがいない。もう撤収したのか、はたまた、我々が見たのは…もういい。心細くなる。そして熊という文字が我が脳裏を再びよぎるので、相棒を起こす。
今朝も相棒が炭火を起こす。昨晩と違ってすべてがよくよく見える。買っておいたパンなどを網の上で焼いてみると絶品である。そして、昨晩は炭をケチっていたことが分かった。もっと多く使えば、スープも煮えたに違いない。ケチらず炭を使うのだ。
撤収準備。荷物を三往復ほどで運ぶ。駐車場から、滑り台でサイトの斜面を降りる。
楽しい。寒いけど楽しい。
我々は来週もキャンプしそうな予感しかしない。
午前中にシャワーも浴び、家を出る。途中で軽い昼飯を取り、行く途中のスーパーで買い出し。5000円を握りしめ、これで今日明日は過ごす と決める。結構な金額だから、余るだろうと思っていたが、余らなかった。
驚いたことに、食料が4000円を優に超えてきた。何せ酒も買うし、ついつい炭火で焼くならばと美味しそうなソーセージを2パックも選んだし、野菜なんかも適当にゴロゴロと選んだし、嗜好品も買う。こういう嗜好品ほど積もれば金額か増していくのだが、仕方ない。楽しみのひとつなのだから。

愛車 餅男くん(右)。こいつにすべて詰め込む。ちなみにここは関係ない福島県の画。
目的地である加護坊山の受付は、キャンプ場近くの「四季彩館」というレストランで行う由。カーナビが違う位置を示すので、付近ではナビを切れとのHPによる情報。若干の不安はあったものの、本当だった。
iPhoneのマップで辿り着く。
うむ、iPhoneで天気などを確認していると、現在地の地名がチラチラ変わる。
大崎市は田尻になったり、美里町になったり。挙げ句の果てに圏外になった。圏外の文字に懐かしさを覚える。
そして初キャンプの地、加護坊山!!!

四季彩館でサクサクと受付を済ませて、サイトを眺めると、なるほど斜面だ!
しかも想像以上に斜面だ!
サイト入口に巨大なすべり台がある。可愛らしい子供達がキャアキャア言いながら何度も滑っている。ここは家族が遊びに来るのに良いらしい。斜面を利用してダンボールソリ遊びも出来る。今のような季節なら、夕方までは暖かいからね。
天候にはかなり恵まれているし、1組だけがタープを張っている。
これはいいかもしれない。水場の隣に竃もある。駐車場からサイトまでさして離れていない。駐車場の中にトイレはある。
おもむろにトイレチェック。
なるほど、山なわけだし、壁中はては便器の中まで虫まみれである。とはいえ、水洗だし比較的綺麗だと思われる。いや、平均が分からないのであくまで主観。懸念すべきは、この便器にいる虫たちを、用足しした後に流してしまうことによる罪悪感。とはいえ、皆さんをどかしてから用足しは出来ないので、流してしまうことになっても仕方ない、それは事故だ。後の視察を考えれば、ここなど本当に綺麗なレベル。予備の紙もあるし。
駐車場から荷物を出し、少しの斜面を下りる。なるべく平らなところを探して、テント設営である!設営は2回目ということもあり、やはり20分とかからず出来た。ふと眺めると、我々の設営したテントサイトの奥はもう林である。幾らか熊という文字がよぎったが、まぁもう諦める。
風も少なく、キャンプ日和ではないか。
それどころかこの日は陽射しが強くて、夏の如き暑さだった。クーラーボックスからやおらバドワイザーを取り出す。相棒は鬱状態になってからは飲まない。だけどもこの日ばかりは少しばかり飲みたい気持ちになったようだ。もはや暑くて半袖になる相棒。彼の中に夏が来たのだ!
一口二口やって、よく売ってるカレーパンをつまみにバドワイザーをやる。

これが800円の長ベンチ!正式名称はわからぬ。
音楽をかけながら、我々のサイトを整える。
気持ちよくなり、長ベンチの椅子で寝転がり空を眺めると、気候は暑くても、なるほど高い秋の空である。
気づくと、小高くなっている駐車場横の場所に、一人のソロキャンパーが幕営しているようだ。無線か何かで喋っている。少し心強い。
相棒はせっせと小枝やら石を集めて、炭火をおこしている。一人ゴロゴロしていてすまなく思う。
では夕飯の準備でもするか。16:00過ぎではあるがどれほどで煮えるかも分からない。
メニューは、豚タン、ソーセージ、玉ねぎ、エリンギの網焼き。飯盒で炊く白飯。
ソーセージ、玉ねぎ、ジャガイモ、エリンギをぶち込み、塩と水とバターで煮るスープ。食材がほぼ被るのは仕方ない。贅沢は言っていられない。
網焼きはメインなので後回しにして、まずはスープを順調についた火で煮てゆく。
しかしながら煮えない。
いかんせん、火はついても火力が弱い。
いつまで経ってもぬるいのだった。業を煮やして、ガスコンロも持ってきていたので、それで煮ちまうか?と提案するも、相棒は頑なに炭火で煮たいという。網焼きは炭火がいいかもしれないが、鍋で煮るのはガスでも良いのでは?と諭すも頑なである。仕方ない。
炭火をおこしたのは奴だ。
味見をしつつ、空腹が限界に来た。相棒は飯も炊きたいという。志半ばで、スープをコンロに切り替えると、すぐ煮立った。
飯盒の脇でソーセージや野菜を炙り始める。
気づけば暗くなり始めていた。
ポツポツと星も見え始める。
んん?!満月だ。
ムーライトが強すぎて、星々が見えづらい。
まぁ、美しいからこれも良しとしようか。
サイモン&ガーファンクルなどを聴きながら夕餉は進む。既に赤ワインをあけた。
さすがに11月の宮城県は、日が暮れれば冷えこむ。ビールは進まない。
まだまだ軟弱者なのだ。
しかし炭火で焼いたソーセージのうまいことうまいこと!!ビールは進まないがもっと酒を欲する味である。飯盒で炊いた飯も、放置時間が足らずかなり柔らかいが美味い。

実に寒そうである。それにしても雑な加工だ。人柄が表れる。
ふと気づく。暗いぞ…?
一応ランタンはあるのだ。しかしながら、安価な雑貨屋などで見た目で買ったような可愛らしいやつである。そもそも、キャンプ用に買ったものではない。
テント内で実験したところ意外と明るいので持って来たが、それはあくまで狭い空間を反射してのことだった。
どんどん暗くなる。もはや、豚タンが焼けているのかどうかも分からない。まぁソーセージは生焼けでも、玉ねぎが生焼けでもいいが豚はいかん。しかし見えない。やむを得ず、iPhoneのライトで照らす。凄い!ランタンより明るいぜ!ちなみに、エリンギの半生も美味しくない。これもいかん。
サイモン&ガーファンクルはこのiPhoneから流れるし、相棒のガラケーはライトも豆電球だからアテにならず、ぐんぐんiPhoneの電池残量ばかり減る。これはいかん。
次はランタンを買わなければいかんのだ。
焚き火は美しい。しかしながら我々の購入したバーベキューコンロはかなりミニマムだった。
これも購入の検討が必要か。
22:00。テントに引きこもり、スナック菓子を喰らい、ワインを少しずつ飲む。酔わない。もはや一人で飲んでいるが、寒いのと緊張感で酔わない。
歯ブラシをして寝ようとすると、若者男女数人が車か何かで到着し、滑り台で遊んでいる。楽しそうな笑い声が響く。滑り台はローラーがついてるタイプで、滑るとガラガラガラガラー!!!と鳴り響く。無理矢理眠ろうとする。相棒は、あれは、本当に人の声だったのか…?とか言い始める。そういうの、やめろ。無理矢理寝る。
明け方は気持ちが良かった。
ふとテントから斜面の上を眺めるとソロキャンパーがいない。もう撤収したのか、はたまた、我々が見たのは…もういい。心細くなる。そして熊という文字が我が脳裏を再びよぎるので、相棒を起こす。
今朝も相棒が炭火を起こす。昨晩と違ってすべてがよくよく見える。買っておいたパンなどを網の上で焼いてみると絶品である。そして、昨晩は炭をケチっていたことが分かった。もっと多く使えば、スープも煮えたに違いない。ケチらず炭を使うのだ。
撤収準備。荷物を三往復ほどで運ぶ。駐車場から、滑り台でサイトの斜面を降りる。
楽しい。寒いけど楽しい。
我々は来週もキャンプしそうな予感しかしない。
この記事へのコメント
初めまして、わたくし「じょんじょろべ~」と申しまして、平成25年より
北海道は札幌に家族を残し、宮城県に単身赴任している者です。
この記事を拝見させて頂いたところ、感心事が多くありましたので過去記事
も読ませて頂きました! 素晴らしい、キャンプされていますね!
道具集めの過程での記事も楽しそうな情景が浮かんできて、コチラまで
楽しい気持ちになりました。
今後のレポも楽しみにしています!
北海道は札幌に家族を残し、宮城県に単身赴任している者です。
この記事を拝見させて頂いたところ、感心事が多くありましたので過去記事
も読ませて頂きました! 素晴らしい、キャンプされていますね!
道具集めの過程での記事も楽しそうな情景が浮かんできて、コチラまで
楽しい気持ちになりました。
今後のレポも楽しみにしています!
じょんじょろべ〜様
はじめまして!コメントありがとうございます!!
札幌の大都会からこちらへ、ようこそ!
感心なんて恐縮です。ありがとうございます。
すっかりハマりまして、加護坊山から毎週のように出ていますので、順次更新して参ります。
北海道も良いキャンプ場が沢山あるそうですね。
いつか行ってみたいものです。熊が出ないところに。
これからもよろしくお願いします。
はじめまして!コメントありがとうございます!!
札幌の大都会からこちらへ、ようこそ!
感心なんて恐縮です。ありがとうございます。
すっかりハマりまして、加護坊山から毎週のように出ていますので、順次更新して参ります。
北海道も良いキャンプ場が沢山あるそうですね。
いつか行ってみたいものです。熊が出ないところに。
これからもよろしくお願いします。